「もう法律とか正論を言うしか方法無いんじゃないの?」
と俺は見ていたクレーマー対応。
50代後半の上司が話し合いで一件落着にしてきた。
俺は当事者じゃないので横で見ているだけだったのでそれまでの話し合いの細かい内容までは知らないが、
横で見聞きしている限りでは冒頭のように思えて仕方なかった。
俺ごときがこう思うのもなんだが、
正直見ていて歯がゆかった。
その上司からして「法律の事なんて分からねーし」とか言ってるし、
支社長や部長は一度は「こちらに任せろ」と言っておきながら、
自分等ではなにもしないで他部署に振るし、
法務部は「そういうレベルの事は現場で対応して下さい」とか言うし。
「要求された事は全部ハイハイ分かりましたって言っておけばいいでしょう?どうせ分かりっこないんだから」
とか電話の向こうで言う本社の偉いさんもいたが、
これに対しては上司も支店長も「そんな事言える訳ないじゃないか!後でバレだら誰が責任取るんだよ!」って言ってたけどね。
俺でも知ってる法律や、
物理的に応じる事が不可能な要求に「応じなくていい法的根拠」など、
もうそういう話しをクレーマーにするしかないんじゃないの?って思ってた。
。
で、上司と支店長が現場でできる全ての対応策を持って先方と話し合いに行って、
一件落着して帰ってきた。
出掛ける前に俺は
「先方は法律以上の要求をしてるんだし、
そんな対応策持っていっても無駄だろ。
しかも先方は自分の要求が法律的に正しいものだと信じて疑わない。
法律的に無知なのか、
たかるのが目的なのか、
俺には分からないが、
いずれにしろ
ただただ“出来ません“
“不可能です”
“ココまでは対応させて頂きます”
じゃ駄目だろ」
って思ってた。
「こちらの正統性や法律的根拠を何故説明しないのか?」と。
もちろん火に油を注ぐ可能性もあるが、
無知かたかりが目的ならこちらの正しい事は発言してしかるべきだと思ってた。
でもそんな俺なんかまだまだだったんだな。
話し合いの細かい内容は俺には知りようもないけど、
多分先方も折れた部分はあると思うし、
「自分は無駄な要求をしてるんだな」って学習したのかもしれない。
それと上司の経験と知識と話術、
これも大きいと思う。
十数年後に俺があの歳になった時、
同じ解決方法が取れるだろうか?・・・無理だろうな(-_-;)