風神様のブログ

ガラホとノートPCで毎日日記書いてます。毎日♪愛車は30年以上乗り続け35万km以上走ってるバイク'88CBR250R。酒とバイクと中島みゆき(笑)で構成されてる独身50代のバイク乗りが、一期一会を大事に思って日記のコメントにレスする事を目的に、ウェブリブログ・グリー・ヤフーモバゲー・はてなブログ・SSブログで同じ内容の日記をupし続けてます。ブログ歴は20年くらいで、SNS並みに俺の生存確認アイテムになってます。二日以上日記がupされなかったら、バイクで事故ったとでも思って下さい。

映画「クライマーズハイ」

先週末だったと思ったが、
テレビで映画「クライマーズ ハイ」やってたね。
編集と営業の諍いがリアルだったな。
というのも、
俺は24歳から33歳まで新聞社で広告営業してた。
新聞社といっても発行エリアが市町村で、
全従業員数も15人ほど。
フリーペーパーじゃなくて有料だけど、
週一回発行のタブロイド紙だけどね。
読売朝日毎日どころか、
都道府県紙とも比べられるような会社・紙面・業務内容ではない。
当然だが事件事故なんか扱わない、
というより扱えない。
部数なんてそんなに増減がある訳もなく、
購読料収入だけでは会社が成り立たないので、
常時紙面の半分は広告が占めていた。
そんな親族経営の零細企業で9年半、
月100時間のサービス残業をしながら広告営業をしてた。
小さい会社だから営業だけじゃなく、
広告制作もやってた。
というよりも記者と編集と印刷以外全てやってた。
で「クライマーズ ハイ」の編集や営業の演出を見て、
なかなか考えさせられた訳だ。
皮肉を言う側のセリフや演出を見て、
俺には皮肉を言われる側のセリフのように思えた。
俺が働いてた会社の社長は、
映画の中の社長のスタンスとは真逆だけど、
「どうしようもない人間」という面では通じるものがあった。
元は県紙の記者で、
その県紙の新聞社を辞めて地元で週刊の有料新聞を発行する会社を起業、
俺が働いていた頃に創刊30年を迎えていた。
記者志向で、編集攘夷(上位?)。
営業蔑視が目に余る言動が多かった。
特に営業は人の入れ替わりが激しく、
10年近く勤めた俺は、
過去30年の営業の先人達の中でも長い方らしかった。
逆に記者には俺より社歴が長くて(俺より)歳上が多かった。
まあ俺も辞め際には上に散々言いたい事言って辞めたから、
俺も「辞めちゃった過去の人」の中の一人な訳だがね。
俺が一人辞めたくらいじゃ社長は何も変わらないし、
経理やってる社長の奥さんもなーんにも変わらん。
俺があの会社を辞めて間もなく9年経つ。
聞いた話では、
この9年で広告も減り、
営業のサビ残も減ったらしい。
紙面編集のコンピュータ化もやらざるを得なくて、
コンピュータ化のせいで編集の仕事が増えてるらしい。
紙面は変わらんのにね。
営業マンの感覚じゃ考えられない「費用対効果」という考え方だが、
それでも会社が存続してるんだから、
今の社長(創業者の息子)が苦労してるのだろう。
俺が働いてた頃の社長は亡くなったと聞いたが、
映画を見て思い返してみたんで、
今日の日記に長々と書いてみた。
俺が働いていたころの記者連中は大半が入れ替わりもなく在職中らしいのだが、
この映画を見ても、多分相変わらず何も感じないんだろうな。
いや、「この映画は記者や編集の大変さをよく表現してる」とかって感じるのかもしれない。
「・・・ズ ハイ」というタイトルに込められたであろうメッセージなんて想像もつかないんだろうなあ。
お正月特集号とかお盆特集号の発行でクソ忙しい時期のハズなのに、
夜遅くに会社の前を通りがかっても、
相変わらず記者の部屋の電気だけが灯ってない、
そんな会社の事を、
この映画を見てオーバーラップした。