朝からオヤジと一悶着。
これから会社に行かなきゃならないのに、
今まで何度も説明し、
書面にまでした事を威圧的に聞いてくる。
痴呆症による人格障害のひとつで、
自分の意に沿わない事は説明された記憶すら無いのだそうだ。
自分の正しさを肯定する答えを得られない限りは同じ事を何度も聞いてくる。
会話に付き合ってみても、
数分前・数秒前に質問に答えたという出来事すら覚えられないので、
何時間でも会話は終わらず前進すらしない。
オヤジにしてみれば「聞いた事を答えない！はぐらかしてばかりだ！」と本気で思ってる。
話し合いをする事に一切の生産性が無い。
俺が物心ついた頃から既にこうだった。
亡きお袋は苦しまされていた。
俺も兄貴も真夜中や明け方まで話し合った事もあった。
お袋が病み上がりの時でも、
俺がギックリ腰で動けない状況でも、
威圧的に話してくる。
自分は心の底から正しいと思い込んでいて、
誰しも自分に賛同してくれてると思い込んでる。
否定されたり反論された事が記憶に残らないんだから、
改心とか学習とかが有り得ない。
これに酒乱が重なる。
お手上げ。
暴力的に対処する以外に対応方法があるだろうか？。
今もう体調悪くて寝たいんだよ！これから会社に行かなきゃならないんだよ！もう既に真夜中で、普通に寝てたんだよ！・・・、
「よく話し合って」だなんてセリフは机上の論理以下でしかない。
俺は人を殴ったり叩いたり締めたり抑えつけたりする事に慣れてないから、
今は体の節々が痛い。
「児童虐待する親は、自らが児童虐待を受けた事がある場合が多い」
とよく言われる。
父親が暴力的だから、
俺も暴力に打って出るのか？と不安になる事がある。
でも！俺はオヤジとは違う。
オヤジは昔からお袋や俺や兄貴に対しての自我を通す為に暴力を肯定してきた。
シラフの時でも
「母さんは間違ってるから、こうでもしないと母さんが解らないままダメになるんだ」
と上から目線で言っていた。
しかも酒乱の最中の暴力は覚えていないのに、
俺の暴力的反抗は忘れず、
「不当に暴力を振るうとんでもない奴だ！」
という記憶だけが一人歩きして拡大していく。
俺は心も体もこんなに傷つくし、
話し合いで対処出来なかったという後悔の念に苛まれるというのに。
全てはアルコールによる痴呆症だから仕方ないとはいえ、
腕も心も痛い。
