2015.2.22(日) いつまで
死んだ馬鹿親父の呪縛にいつまでさいなまれるのだろう？
もう親父が死んで一年が経とうというのに。
俺が親父に脳内出血を負わせたであろう日から二年が経とうというのに。
脳内出血を負わせたであろう日は俺の誕生日だったから、
忘れようと思っても忘れられない。
親父が死んで一年の間に、
世の中では認知症介護が原因の殺人事件とか、
認知症の高速道路逆走とか、
介護施設での事件や不祥事とかが多くなったと思う。
もう俺には関係ないのに、
嫌でも報道が目についてしまう。
いつまでこんな思いをしなければならないのだろうか。
一周忌の法要は、
兄貴と相談して一切やらない事にした。
遠方の兄貴は多くを語らないけど、
兄貴も馬鹿親父の呪縛に囚われているのが弟の俺には分かる。
兄貴は儀礼事を欠かせてはいけないっていう義務感から一周忌法要をやろうと言ってきたが、
俺はやりたくないって思いを正直に言った。
お互い大人だから儀礼事は大事だけれども、
儀礼事をやらないって事も間違いじゃない、と。
きっと兄貴も馬鹿親父の呪縛に囚われてるんでしょう？、と。
一周忌を一切やらない事でお互いに馬鹿親父の呪縛から解き放たれてみないか？、と。
兄貴は事の他、素直に俺の考えを受け入れた。
問題は認知症介護だけじゃない。
酒乱や、
物心ついた時からの暴力や奇行が、
残された家族の俺達兄弟の心を蝕んでいる。
あの馬鹿親父は死んでも残された俺達兄弟を苦しめる。
あの馬鹿親父は、
きっと地獄に落ちていても何故自分が地獄に落とされたかも分からないだろう。
発達障害やアルコール依存症などの障害があったとしても、
それを理由に地獄に落ちなくて今頃天国で安らかに過ごしていたとしたら、
そんなの俺は受け入れられない。
兄貴は優しいから俺みたいには怨みつらみも思わないだろうが、
苦しんでるのは納得いかないだろう。
いつまでこんなのが続くんだろう！
理不尽で納得いかない。
