2013.12.8(日) 高齢者介護報道
日本が「凄い勢い」で高齢者社会に突き進んでいるという事は紛れもない事実だが、
核家族化が進んでいる影響からか、
いまちいピンときていない人達が多いのが現実。
親父がこんなふうになって以来、
新聞や雑誌などの「認知症に関する報道」や、
仕事柄「認知症に関する市町村広報」に注目する事が多くなった。
そこに解決策があるだなんて魔法のような御都合主義なんか求めてはいないが、
「溺れる者は藁をも掴む」という諺の通りで、
ほんの僅かな情報であっても欲しいので気にするようにしてる。
でも、
そういった情報の殆どは俺には役に立たない情報ばかり。
それどころか、
俺より大変な生活状況・俺より大変な介護を実際にしてる人達ばかりを見せつけられて、
「俺より大変な思いをしてる人達が沢山いるのだから、俺ごときが弱音なんか吐いていられないだろう」
という情報ばかり。
そういった情報の殆どがアルツハイマー型認知症に関する情報だけだ。
「行く場所がない」とか「介護が大変」とか、
俺が欲しい情報とは微妙に似て異なる情報が多い。
俺の置かれた状況や親父の認知症状が、
アルツハイマー型のような多数派ではないのが原因なのだろう。
別に、
少数派だっていいんだよ。
この情報化社会、
ネットで調べれば欲しい情報はゴロゴロしてる。
でも、
今まで酒で暴れてきて、
今認知症状その他で当人が不自由な状態になって、
「認知症状のせいで暴れる可能性があるから行き場所が無くなりつつある」
といった自業自得な認知症親父に対処する為の情報は、
ありそうで無い。
「酒だけ」だけだとか「認知症だけ」だけだとか「経済力の問題」だけだとか「雇用の問題」だけだとか、
個々の問題はポピュラーなので対処方法の情報はすぐ手に入る。
でも、
これらの状況や問題が複合的に押し寄せてくると、
個々の対処方法の情報が役に立たない事ばかりとなる。
机上の論理では、
現実には対処出来ない事が多いという事だ。
マスコミや市町村広報で取り上げられがちなアルツハイマー型認知症の記事を見る度に、
「これはこれで大変なんだろうけど、これらの記事にある対処方法は、俺の状況では使えないものばかり」
って思う。
情報は多いんだけど、
俺には使えない。
理解者も協力者もいなくて独りぼっち。
親父に金が有るだけまだマシか。