帰りもサッサと帰りたかったけど、
ゴール会場の公園内の二輪車置き場にバイクを置いたので、
周りは動員中国人ばかりですぐエンジンかけて公園外に出るのには勇気がいた。
人の波が途切れたところを見計らってやっと脱出。
こんな気を使わなければならないくらい動員された中国人の数と、その雰囲気は異様だった。
複数で行動するか、チベット旗を身に付けてなければそんな気遣いはいらなかったかもしれんけど、
でも俺が悪い訳では決してない!。
人波に揉まれて中国人とぶつかっても、
数珠を持って合掌とお辞儀を最後までやり通した。
背中の風神と皮ジャンと迷彩ズボン姿の俺が中国人にどう写ったかは分からないが、
腕章とヘルメットのチベット旗が何かしら悪い印象を与えたのは間違いないだろう。
数珠と合掌とお辞儀が、身の危険から俺を守ったのかもしれなが、
俺自身の怒りや不満を抑えたのも数珠と合掌とお辞儀だったのも間違いはない。
でも「中国政府は嘘つかない。外国メディアは嘘ばかり」という中国人には、
こういう宗教観は理解出来ないだろう。
俺はバイク乗りとして風神を背負ってる割には信仰心は薄いけど、
彼らに比べたら十分仏教徒なんだろうね。
終わり。