プリウスのブレーキの不具合問題だが、
便利になる事が必ずしも人間を幸福にはしないって事の証明だと感じた。
電子制御のブレーキやらABSやら、
安全装置を機械任せにした結果がこれではねえ。
「便利になって発生した余裕を運転行動に回せば、より安全運転に繋がる」
というのは理想だとは思う。
でも、便利になったら、
より堕落しちゃう可能性を持ってるのも人間の特徴だと思う。
人間そんなに出来は良くねーよ。
所詮は人間が運転するんだから、
人間の五感を使わなくても車が動き・止まるというのは危ないと思わなきゃいけないと思う。
道具が便利になる事で、
道具が人間から離れていくというのが技術の進歩というのなら、
走る凶器という道具の技術の進歩にはリスクが高すぎるよね。
「システムや技術は正しいので、
リコールやら改良やらで挽回すれば、
便利な道具である事には変わりがない」
そういう考え方もあるだろうけれど、
それと引き換えに無くなった命は戻ってこないんだよねえ。
軽い怪我や物損で済んでるから問題ないって考え方には賛同出来ません。
プリウスのブレーキは制動力で発電するというエコなんだろうけど、
エコを重視するなら現状の軽自動車やバイクの方がはるかにエコロジーで、
しかもエコノミー(経済的)である事は疑いようがないでしょ。
エコ技術の進歩は否定しないけど、
ブレーキをコントロールする技術の進歩が足りてなかったね。
その状態で商品を世に送り出し、
エコだ減税だと言いながら便利さだけに目を奪われて走る凶器を危険な自覚が無いままに走り回す事に、
人間の出来を問うてもいいんじゃないのだろうか?。
俺はバイク乗りなので、
車の便利さや居住性よりも、
不便なバイクに乗って得られる事の方に魅力を多く感じてしまいます。
そんな「人間に最も近い原動機の付いた乗り物“オートバイ”」に乗る者としては、
こういう考え方を持ってしまいます。
バイク乗って見える四輪ドライバーを見ても思います、
「人間そんなに出来は良くねーよ」ってね。