2013.6.1(土) アル中
仕事で名古屋で一人暮らししてる兄貴が長野に帰ってきてる。
年に一回帰ってくるかこないかというのが十数年続いているが、
ここ数年は親父の急変の時しか帰ってこない。
というか、
親父の急変でもないと帰ってこない。
仕事で帰ってこれないのか、
自らの意思で帰ってきたくないのか、
どちらかは微妙だが、
まあ「出来るだけ帰ってきたくない」のだろう。
親父の老人ホームに行った兄貴の感想。
「アル中だな。
他の入所者と何か違う。
あんなに訳分からん事を普通に言うとは予想外。
手足腰もあんなじゃ、
もう自宅で過ごすなんて無理だな。
老人ホームに入れて正解だな」」。
兄貴も数年前に軽いアル中になった経験があるので、
単に加齢が原因の認知症とは違うって事が、
一目見てすぐ分かったのだろう。
今日は老人ホームの親父の個室に冷蔵庫とジュースを買って搬入。
老人ホームを出る為に「小銭すらなくてジュースも買えない。
タクシーも呼べず、
タクシー呼べてもタクシー代もない。
何かの時に不便だから、
家から●十万円持ってきてくれ」の繰り返しは、
兄貴が相手でも変わらない。
親父の言動は、
妄想と現実の区別がついていない。
今まで俺が兄貴に報告してた現実を、
今回目の当たりにした兄貴だけど、
昔からの親父を知ってる兄貴だから現実はスンナリ受け入れてた。
役所の高齢者担当や、
たまにしか顔を合わさない親戚や、
酒を飲ませ続けていた近所のバカには分からない現実。
分かるヤツには分かる、
分からんヤツには分からん現実があるって事だ。
家には俺のバイクしかないし、
冷蔵庫買いにいかなきゃならないし、
兄貴はタクシーで移動。
夕方はタクシーでお袋の墓参り。
今日のタクシー代は２万円近くかかったけど、
全部親父の金を使った。
冷蔵庫もジュースも親父の金。
兄貴も俺も、
親父と違って経済的に余裕がないから、
アル中相手に使える金はない。
相変わらず俺ははらわた煮えくりかえりながら、
これらの事をポーカーフェイスでやってる。
