2013.7.17(水) 諸行無常
会社休んで親父を老人ホームから自宅近くの病院に連れていく。
が、
この病院では初めての診療科目である内科ですぐ診てもらう事が出来ず、
掛かり付けの泌尿器科で内科に紹介状出してもらい、
来週内科の予約を入れた。
診察らしい診察は一切してもらえず検査も薬の投与もなく、
内科の予約を取りにいったような数時間だった。
老人ホームの看護婦も病院の杓子定規な対応には呆れていたが、
仕方ないものは仕方ない。
５月末の時みたいに病状が急変したら時間外でも救急車でも対応するしかない。
会計中や帰りのタクシーでは予想通り帰宅願望が出たが無視した。
俺も家に短時間寄るくらいはいいかなって考えてはいたが、
酒飲ませ続けてた近所の馬鹿の家に顔出したいとか言うし、
家に寄ってお金を持っていきたいだの相変わらず自分の置かれている状況が一切理解出来てないので、
心を鬼にするがごとく一切無視してタクシーを老人ホームに直行させた。
老人ホームに着いてからも玄関でゴネたが無視。
後は老人ホームの職員に任せて俺はサッサと帰った。
マトモな会話も、
感謝の言葉も、
ねぎらいの言葉も一切ないまま、
俺は老人ホームを後にした。
痴呆症状がこんなでは、
とても帰宅なんかさせられない。
通院ついでに家に寄る事すら恐くて出来ない。
老人ホームから散歩に出す事すら無理。
老人ホームに閉じ込めるって言うと言葉が悪いけど、
もう現実的には他に方法がないんだから仕方ない。
痴呆である当人の希望など聞き入れる余裕はない。
人間ってこんなふうになっちゃうんだと、
いつも思う事を今回も思った。自業自得なので哀れにしか思えず、
見ていても不快なだけ。
こんな事の為に会社休んだ事の方が俺にとっては問題なんだが、
全ては仕方のない事なのだと諦めるしかない。
理屈では分かっているが、
心底受け入れられてる訳じゃない。
常に腹立たしさを感じながら、
これらの事をやらなければならない。
理屈ですら分からない親父当人を見てると、
尚更俺が諦めて全てを受け入れる以外に方法はないのだが、
キリストや仏様のように心の底から全てを受け入れられるようになる時は来るのだろうか？
親父を見てると、
多分この先ずーっと俺はこういう思いをしながら、
こういう事をしていくしかないのだろうと思ってしまう。
諸行無常。
