2013.6.29(土) 行きたくない
天気予報の通り雨が気になり、
今日はどこにも出掛けないつもりだった。
天気はいいけど窓全開だと風が気持ちいい。
午後テレビ見ながら布団の上でうつらうつらしてると電話。
老人ホームからだ。
また親父が面倒を起こしているのか？とウンザリしながら電話を取るが、
幸いにもそれじゃなかった。
介護保険サービスについての事でハンコがほしいとの事。
今日行くしかない。
雨は大丈夫そうなので、
高速を含む片道45分かけてバイクで老人ホームへ。
日々の様子を聞くと、
帰宅願望もあまり言わなくなって、
デイサービスも体調のいい時は行ってるそうだ。
木曜日の往診では貧血の可能性があるので血液検査して、
現在結果待ち。
結果によっては、
また俺が外来に連れていかなきゃならないかもしれないが、
全ては検査結果次第。
ケアマネからこの一ヶ月間におこなった介護保険サービスの説明をされて、
内訳書にサインと捺印。
これは月一回必ずしなけりゃならないみたいなので、
最低でも月に一度は老人ホームに行かなきゃならないという事に気がついた。
補充品が切れなければ老人ホームには行かないようにしたいのだが、
なんやかんやで毎週末老人ホームには行ってる。
でも補充品といえばペットボトルのジュースだけ。
ティッシュもトイレットペーパーも歯みがき粉も洗濯洗剤も手洗い洗剤も殆ど減らない。
話しかけられても会話などせず数十秒で帰るのだが、
ジュースの為に毎週末行く事をやめたいと思ってたところにサインと捺印。
今日も俺にシレッとした顔で「そろそろ家に帰ろうと思うんだが」と言うが、
俺は無視してジュースを冷蔵庫に入れて部屋を出た。
本人の現状認識力と、
過去に説明された事に対する記憶力の無さに腹が立つが、
腹を立てても仕方ないから無視するしかない。
介護保険サービスの内訳書には、
当人が「こんなに調子がいいのに、このまま施設にお世話になるのは申し訳ないのでは？」みたいな事を言ってる旨が記されていた。
老人ホームにいるからこの程度でおさまっているのに、
認識力の低下は人をこうもダメにしてしまうのか……とつくづく思う。
ますますもって当人と会話なんかしてはいられない。
今後も無視しかない。
老人ホームに行く回数も減らさないと俺の無駄な苦労や気苦労だけが増えていく。
