休日の朝、
うっすら雪景色だったのでバスでネカフェへ。
長野駅のCD機に寄った時、
隣りのCD機のおっさんが挙動不審だった。
大量のむき出しの１万円札を手に、
CD機で入れたり出したり。
よく見ればモニター横にビニール袋に入れた数百万円と思われる１万円札。
札束ではない。
どうやらその大量の１万円札を、
カードで入金だか送金だかしようとしてるみたい。
CD機って一度に扱える金額って決まってるハズだから、
小分けにして何度も繰り返してるみたい。
たまに手帳だかメモだか見て何か確認したり、
１万円札を虫眼鏡で見たり。
多分60代。
老眼？。
格好も、
似合わない新しいジーパンに、
ホンダレーシングチームのジャンバーに、
若者が被るような無地のツバ付きキャップ。
年寄りが持つには不自然な布製の肩かけバッグを足元に置きっぱなしでCD機に向かってる。
批判を承知で書くなら、
少し判断能力が劣っていそうな年寄り。
最初は口座番号を打ち込んでるかに見えたが、
そのうちカードに入金を繰り返してる様子になった。
が委細不明。
俺はおっさんが気になって仕方なく、
隣の立ち食いそば屋で蕎麦食べながら引き続きおっさんを見てた。
たまに一度入れたお金を出したりもして、
相変わらず何をしてるのかが分からない。
が、とにかく不自然。
そのおっさんから犯罪者の匂いがするっていうんじゃなくて、
このおっさんが振り込め詐欺の被害者じゃないのか？って感じ。
蕎麦食べ終わってもおっさんは相変わらず。
仮にあの大金を土曜日の午前中にカードの口座に入金しなければならないとして、
その理由ってなんだろう？
大きなお世話かと思ったけど、
後で詐欺事件だったりすると後悔しそうだから、
駅前交番に知らせてみた。
早速一人の警官がCD機にすっ飛んでいった。
交番に一人残った若い婦人警官が俺の名前とか住所や電話番号を聞いてきたが、
最初は厄介事は勘弁と思って断った。
が、
俺は自分が悪い事してる訳じゃないんだし、
聞かれた事にだけ答えて交番を後にした。
その後はネカフェに７時間いて、
居酒屋で晩飯食べてバスで帰宅。
帰る頃には朝の雪も消えて、
路面も乾いていた。
バイク乗れたかもな。
明日もこんな天気かもね。
バイク乗らなきゃね。
・・・にしても、
あのおっさん何してたんだろうね？
