2013.2.21(木) 諸行有情が理
「祇園精舎の鐘の声
諸行無情の響きあり」
と詠われてはいるが、
現代では、
諸行は有情に思えてならない。
しかも一部の限られた事柄ではなくて、
それが「理（ことわり）」であるくらい、
世の中の諸々の事は人の情によって成されているのが当たり前だと思う。
特に悪い事は、
悪意ある人間によって起こされている。
「誰のせいでもなくて、
必ず起こりうるものなのだ」
などという事ではなくて、
必ず悪意ある人間の意思が「悪い状態」を起こすのである。
自然に成ってしまうのが当たり前であれば、
誰かを責める事は無意味であろう。
でも明らかに誰かの悪意が「悪い状態」を引き起こしているのであれば、
その尻拭いやシワ寄せを何の責任もない人間が背負わなければならないのであれば、
そんな事を受け入れられるほど俺は人間が出来ていない。
そんな仏様みたいな境地になんて、
一生到達出来る訳がない。
原因となった悪意ある人間を責めたいし、
その悪意を不快に思うし、
同じ事をそいつにしてやりたい。
不条理な責任は負いたくないし、
責任は原因となった悪意ある人間に負わせたい。
でも現実は「悪い奴ほどよく眠る」。
それが常（つね）で、
それが理（ことわり）。
現代のありとあらゆる事（諸々）が、
多くの悪意や無知や他人の苦しみや迷惑をかんがみない人の感情が引き起こしている。
とても「諸行無情」などと全てを受け入れる事など出来ない俺。
そんな俺は、
そんなにおかしいか？
そんなにおかしいのは、
悪意ある人間の方じゃないのか？
「諸行有情」が「理（ことわり）」だなんて世の中、
おかしいだろ！！！
そんな現実を「諸行無情」と言って全てを受け入れろと言うのは、
単なる諦めでしかない。
人の意思によってワザと引き起こされている事は、
人の意思によって正す事も回避する事も可能だろうに、
その努力もおこなわずに「諸行無情」と受け入れる事なんて何の解決にもならない！
悪意ある人間にしてみれば、
「諸行無情」と全てを受け入れてくれるなんて何で便利な存在なんだろう。
その厚い皮の面を無理矢理地べたに擦り付けてやりたい！
自分が出した糞なんだから、、
自分で始末するのが理（ことわり）だろうが凸(-"-メ)
