酒乱の家族から逃げるためという事で
保健所からの口添えで生活保護でも受けられたなら、
俺の稼ぎでも一人暮らしが出来るかもしれない。
俺はそこまで考えてる。
今俺は漫画喫茶に避難してる。
明朝はここから出社する。
どうもさっきからケータイに家から電話が入ってる。
どうせ親父だろう。
俺は警官が帰る前に親父と顔を合わせないようにして家を出たのだが、
多分もう警官も家から撤収したのだろう。
このタイミングで電話をかけてくるなんて、
まだ酔っていて頭がまともでない証拠だ。
多分また更に呑んでるんだと思う。
酔っているとはいえ事の重大さに、
警察沙汰になっても気がつかない。
まあ俺には分かってる事だから、
俺は無駄な事はしたくないので馬鹿を相手にはしない。
仕事休んだりしなきゃならないかもしれんが、
もう動き始めてしまったので、まあそれは仕方ない。
これからあの馬鹿親父は、自分を正しいと思ってくれる人達が実は居ないんだって事を、
72歳にして身を持って分からされる事になるだろう。
どうせ認められないだろうし改心もしないだろうが、
あの人間の価値がどう変化しようが俺には関係ないのだ。
寝る。