東京電力福島第一原発のから半径30キロ圏内で避難指示が出されている住人が一時帰宅するというテレビのニュースで、
持ち出したいものにアルバムを挙げていた老人がいた。
持ち出せる量が決まっているのだから、
もっと資産価値のあるものとか、
避難生活に必要な実用品とかにすればいいのにって思いつつも、
「人はパンのみにあらず」だからなあ・・・程度に考えていた。
その後ニュース見て、俺は浅はかだったと反省した。
その老人の小学生のひ孫は、
一緒に暮らしていた父も母も兄弟も祖父母も
「いなくなってしまった(ニュースで、このように表現していた)」
そうだ。
離れた避難所で一人避難所生活をおくるひ孫が、
将来家族の顔を忘れてしまわないように、
この老人は避難区域にある自宅からひ孫の家族の写真を持ち出してこのひ孫に渡したいのだそうだ。
多分親戚の集まりで撮った写真なのだろうが、
このひ孫にはこれしか家族の写真がないのである。
確かひ孫は九歳の男の子だったと思う。
そうだったのか・・・。
俺は自分の浅はかさを恥じています。